伊南川100Kウルトラ遠足 藤沢 純子(2015/10/18)
3回目の100Kチャレンジ、過去2回は制限時間の14時間内でゴールならずだったが、今回は制限時間が16時間ある。
しかしアップダウンがキツいコースもあるし、数日前から腰痛が発症、不安も抱えながらのチャレンジだった。
30㎞地点までたどり着くと、ここからはトレイルに入る。国立公園内なるので、走ってはいけないルール。
ふかふかの枯葉、神秘的な森のなかを過ぎると高低差600mの登りになる。
走れるわけがない。しんどかった。およそ6㎞をやっとこ登りきり、コース最高地点、標高1700mの沼山峠(尾瀬沼への北からの入口に当たる)に 11時少し前に到着した。
ホッとしていると小雨が降り出し寒くなってきた。ここからまた高低差600mの16㎞のロードを下って行くのだ。
腰が痛くなってきたが、下りをがんばらなきゃ。紅葉の絶景を横目にガンガン下る。 80㎞を過ぎたあたりから、陽が沈み始め暗くなってきた。用意周到だったはずのヘッドライトを付けた途端、直ぐに消えた!昨夜は付いてたのに。
準備してた電池を替えようとしたが、蓋がなかなか開かない。必死でこじ開けたら、中で古い電池がサビていて、取り出すことも出来ない。暫く使ってなかったライトだったのだ。
「あー、やっちまった!どうしよう!」都会と違いライトが無ければ本当に闇の中だ。いつものことながら自分のアホさには呆れた。まずは旅行を兼ねて応援に来ていた家族に連絡して、懐中電灯を次のエイドまで持ってきてもらうよう頼んだ。
そこまではなんとかたどり着こうと、トロトロ走っていたら、流石に ほっておけなかったのでしょう。
側を走っていた優しいお兄さんが自分の予備のライトを貸してくれた。昨年自分もヘッドライトが壊れてしまい、やはり親切な人に予備を貸してもらい、助かったとのことで、今年は万が一の為に持っていたのだという。
本当にありがたかった!。山の中に一人だったらと思うと恐ろしい。 ライトがあっても足元以外は真っ暗だ。1人ではとっても心細い。一緒に走ってもらって心強かった。空を見上げると沢山の星!こんなに星ってあったんだなぁ。
88㎞過ぎのエイドに18時半過ぎにようやく到着、家族に会い懐中電灯をもらった。お兄さんには予備ライトをお返しし、同じ宿だった人にも会え、残り12㎞は3人一緒。励まし合いながら感動のゴールを迎えた。
制限時間10分前、タイムは15時間49分27秒、またもやいっぱいいっぱいのゴールだったけど、ようやく念願の100㎞完走を果たせた。